イタリアの音楽批評家協会が主催するプレミオ・アッビアーティ・デル・ディスコ(Premio Abbiati del Disco)の2026年度受賞作品が発表されました。この賞は、イタリア音楽批評家協会が1980年に創設したアッビアーティ賞のディスク部門として位置づけられ、毎年優れたクラシック音楽録音を選出しています。
2026年度の受賞作品には、古楽からオペラ、室内楽まで幅広いジャンルが選ばれました。器楽ソロ部門では、ピアニストのベアトリーチェ・ラーナ(Beatrice Rana)によるショパンのバラード全集が高い評価を受けています。ラーナは2011年のモントリオール国際音楽コンクールで優勝し、その後ワーナー・クラシックスと専属契約を結んで精力的な録音活動を続けてきました。今回の録音では、彼女特有の明晰なタッチと豊かな色彩感がショパンの詩情と見事に調和しています。
オペラ部門では、指揮者リッカルド・ムーティ(Riccardo Muti)がシカゴ交響楽団と録音したヴェルディの《オテロ》が選出されました。ムーティは長年にわたりヴェルディ演奏の第一人者として認められており、この録音でもオーケストラの緻密なアンサンブルと劇的な表現力が際立っています。アッビアーティ賞の名称は、20世紀イタリアを代表する音楽評論家フランコ・アッビアーティに由来しており、ミラノの日刊紙コリエーレ・デラ・セラで半世紀近く批評を執筆した彼の功績を称えて命名されました。
受賞作品の正式な授賞式は、2026年6月にペーザロで開催されるロッシーニ・オペラ・フェスティバルの関連行事として行われる予定です。各受賞盤の詳細は、イタリア音楽批評家協会の公式サイトで確認できます。
出典:Slipped Disc / The Violin Channel / OperaWire / WQXR などの海外主要メディア