ニューヨークの秋は、世界的な作曲家たちへのトリビュートで彩られます。この季節、街中で展開される無料から低価格の室内楽コンサートを通じて、クラシック音楽は多くの市民に近づいています。その中でも特に注目されるのが、チェコの巨匠アントニン・ドヴォルザーク(Antonín Dvořák)生誕185周年を祝う一連の企画です。ドヴォルザーク・アメリカン・ヘリテージ・アソシエーション(Dvořák American Heritage Association)が主導するこれらのコンサートは、単なる記念演奏会ではなく、作曲家とアメリカの関わりを改めて検証する文化的な取り組みとなっています。
9月13日、スタイベサント・スクエア・パークでは、ドヴォルザーク像の前で「弦楽四重奏とチェロ、コントラバスのためのセレナーデ ニ短調 作品44」が演奏されます。カメラータ・ノットゥルナ室内楽団をカール・C・ベッテンドルフ(Carl C. Bettendorf)が指揮するこの演奏会は無料入場です。ドヴォルザークは1892年から4年間ニューヨークに滞在し、この地で数々の傑作を生み出しました。セレナーデはその時期の作品で、ヨーロッパ音楽の伝統とアメリカの新しい音楽風景が融合した重要な作品として位置づけられています。
ハーレム・チェンバー・プレイヤーズ(Harlem Chamber Players)も9月を通じて複数の公演を展開します。14日はシュガー・ヒル・ホープ・ガーデンで「音楽と瞑想」をテーマに、ハイドン(Haydn)とドヴォルザークの弦楽四重奏が瞑想セッションに伴奏します。同月24日はブロードウェイ・プレスビテリアン教会でシーズン開幕コンサートを開催し、モーツァルト(Wolfgang Amadeus Mozart)、スティル(William Grant Still)、シューマン(Robert Schumann)の作品を演奏します。入場料は一般23ドル18セント、学生・シニアは17ドル85セント、12歳以下は無料です。さらに26日はハーレム・ローズ・ガーデンでハイドン、トゥリーナ(Joaquín Turina)、ドヴォルザークを取り上げます。これらのコンサートは、歴史的な黒人地域であるハーレムに音楽文化をもたらす継続的な取り組みとして機能しており、室内楽の親密さを地域コミュニティとの対話のなかで実現しています。
秋のニューヨークに広がるこうした演奏会は、クラシック音楽が都市生活に密接に結びついている状況を示しています。公園やコミュニティセンター、教会という多様な会場での催行は、音楽がすべての人に開かれているというメッセージを一貫して発信しています。詳細は各主催団体のウェブサイトで確認できます。
TITLE:ドヴォルザーク生誕185周年、ニューヨークの秋を彩る室内楽の響き





