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ブロムシュテット、97歳で日本に別れ

2026年06月30日 公開 オペラ・声楽
Photo by Guy Basabose on Unsplash

97歳を迎えた巨匠ヘルベルト・ブロムシュテット(Herbert Blomstedt)が、2025年5月、NHK交響楽団との共演で日本での指揮活動に別れを告げました。1981年の初共演以来、40年以上にわたって築き上げてきた信頼関係の集大成となる公演は、東京・サントリーホールで行われ、満場の聴衆がスタンディングオベーションで敬意を表しました。

ブロムシュテットは1927年、米国マサチューセッツ州スプリングフィールドでスウェーデン人の両親のもとに生まれました。ストックホルム王立音楽院で学んだ後、ドレスデン・シュターツカペレ、サンフランシスコ交響楽団、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団など名門オーケストラの音楽監督を歴任し、ドイツ・オーストリア音楽の正統的解釈者として国際的な評価を確立しました。敬虔なセブンスデー・アドベンチスト教徒として知られ、その信仰に基づく誠実で禁欲的な音楽づくりは、派手さを排した深い精神性で多くの聴衆の心をつかんできました。

今回の来日公演では、ベートーヴェンの交響曲第4番とブラームスの交響曲第4番というドイツ・ロマン派の傑作が披露されました。ブロムシュテットは両作品を長年のレパートリーとしており、とりわけブラームスの第4番は、NHK交響楽団との共演でも繰り返し取り上げてきた特別な作品です。終楽章のパッサカリアでは、円熟の境地に達した指揮者ならではの自然な呼吸と、オーケストラとの一体感が際立ちました。

公演後、ブロムシュテットは「日本の聴衆との出会いは私の人生の宝物です」と語り、長年の絆への感謝を伝えました。高齢のため今後の来日予定は未定ですが、この歴史的な公演の記録はNHKによって収録されており、将来の放送が待たれます。

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出典:Slipped Disc / The Violin Channel / OperaWire / WQXR などの海外主要メディア

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