クラシック音楽の世界で成功するには、労働者階級の出身では不可能に近い——英国の音楽家たちがそう訴える調査結果が発表されました。英国音楽家組合(Musicians' Union)が実施したこの調査では、回答者の多くが「クラシック音楽界は依然として特権階級のものである」と感じていることが明らかになりました。
調査に参加した音楽家たちは、幼少期からの高額なレッスン代、楽器購入費用、音楽院への進学にかかる学費など、経済的障壁が才能ある若者の参入を阻んでいると指摘しています。ある回答者は「無給のインターンシップや低賃金の仕事を何年も続けられるのは、家族の経済的支援がある人だけだ」と述べました。オーケストラのオーディションに至るまでの準備期間、安定した収入なく生活を維持することは、裕福な家庭の出身でなければ現実的に困難だという声が多く寄せられています。
クラシック音楽と社会階層の問題は英国に限ったものではありません。欧州各国や日本においても、音楽教育へのアクセスは家庭の経済状況に大きく左右されます。19世紀の欧州では、宮廷や教会が音楽家を育成する役割を担い、才能があれば貧しい家庭の子どもでも教育を受ける機会がありました。しかし現代では、そうした公的支援の仕組みが弱体化し、個人の経済力への依存度が高まっています。
英国音楽家組合はこの状況を改善するため、公的助成の拡充や奨学金制度の強化を政府に求めています。クラシック音楽界が多様な背景を持つ演奏家を受け入れることは、芸術の発展にとっても不可欠だという認識が広がりつつあります。
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出典:海外主要メディアを参照し編集部にて再構成





